自由に生きるのが一番難しい

お父さんを見て

子どものころは早く大人になりたかった。

お父さんの姿を見て、

仕事がある日は

お酒を飲んで陽気に帰宅し、

出張から帰ってくると

お土産を買ってきてくれ、

休みの日はゴルフに行き、

毎日、自由で楽しそうだなと思った。

 

小学生の自分

それに比べて小学生の自分は、

毎日決まった時間に登校して、

授業では先生の話を静かに聴いて、

一ヶ月分決められた献立の給食を食べ、

教室の掃除をする。

 

昼休みと

下校してから夕食までの時間だろうか。

好きなことをして遊べたのは。

 

サッカーをしたり、

バスケットをしたり、

缶けりをしたり。

限られた時間を友だちと目一杯遊んだ。

 

新しい遊びを考えたり、

行ったことのない場所を探検したり。

こんな時間がずっと続けば良いのに

と思っていた。

 

大人になって

いざ大人になってみると、

自由に選択できる範囲は広がった。

何をして稼ぐのか(職業選択の自由)、

どこに住むのか(住居の自由)、

何を食べるのか、

どこに旅行に行くのか、

誰と付き合うのか。

 

20代、30代

20代の頃、

すべてにおいて自由に選択できるので

とても楽しかった。

やっぱり大人になるって良いなと思った。

 

しかし時間が経過すると、

自由に選択したことの

責任を感じるようになった。

自分で選択したことの結果を

すべて受け入れなければならない。

だんだんとその責任の重さに

重圧を感じるようになった。

 

自由に生きるのは難しいな、

世の中ってシビアだなと思った。

30代の頃だろう。

 

40代

そして40代、

たくさんのことを経験して、

自由だ、重圧だなどは

考えなくなってきた。

 

とにかくやるしかない。

どんな理由があっても

自分がやるしかない。

それだけを思い行動するようになった。

 

生きるって難しいし、

だからこそおもしろい。